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| −サインディスプレイという請負仕事についてー | ||||
| 一回目から堅い話しなので恐縮ですが、請負という仕事の概念をまず知っておく必要があると思い調べてみました。筆者も特別に経済・法律に詳しいわけではありません。以前、このサインクラブでもはじめた当初、契約書の問題を取り上げた事がありますが、その時は今程ネットで調べられる情報量がなく、曖昧な形で終わており、気になっておりました。その頃は、バブル崩壊の後で、仕事はやったがお金がもらえないという状況があり、それを防ぐためにも、請負契約書をもらいましょうという内容でした。一般の方は、あまりこうした事に興味は無いと思いますが、土建国家のシステム崩壊は、私達のサインディスプレイの業界まで、及んでいるのです。今の、この業界の曖昧さは、一括受注とか、グロス(正味ではなく,総計ないし総額のこと)とかのさも正しそうな言葉に翻弄された結果なのです。当時の筆者の場合、代理店からの仕事が多く、発注書をいただきますので、それを契約書と思って仕事をしておりました。本来は、これでも面倒がおこると対応に苦慮する場合がおおいのですが、それでも無いよりましと考えておりました。一括受注という一括とは、どの範囲を示しているのか、実質のところは私達にもわからないのです。 この請負とは、今風に言うとビジネスモデルということになるのかも知れませんが、請負というモデルにつていわかりやすく書かれたものを、筆者はほとんど読んだことがありません。請負うと言う事の実体は何なのでしょうか?基本に立ち戻って考えてみました。まずは、請負の定義をネットで調べてみた。 |
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| 結構、誰でも知っている内容で、なるほどと言った事も書いてはありません。最近、よく言われる言葉に、ビジネスモデルという言葉がありますが、これで請負を説明するとどのような説明になるのかわかりませんが、これが基本となって看板屋さんは仕事をしております。この請負という仕事のありかたがいつ頃からあるのかは知りませんが、商品が介在しない取り引き、または、商品が契約終了時に渡される取り引きの方法論のような気がします。 次に、法律的なものを調べてみました。ここに書いてある例は、なかなか面白い。 |
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| これでは、よく判らないという人に一般的にわかるように説明してみます。 1)お客さんの注文を良く聞くラーメンさんがありました。お客さんは、うまいラーメンを食べたいので、あれこれ注文をだしました。主人は、お客さんの期待にこたえようと頑張り注文通りのラーメンを出しました。お客さんは、一口口をつけたとたんに、私はうまいラーメンを頼んだ筈で、これはまずい!だからお金は払わないと言われ、主人は青くなりました。 2)人のよいお客さんが、うまいと評判のラーメンさんに行きました。ラーメンの主人は、仕事熱心な人間で、普通のラーメンより特製ラーメンの方が絶対うまいと進められ、人のよいお客さん断りきれずに、特製ラーメンを食べました。ところが言う程おいしくありません。それでも食べたのだからと、お勘定をすると2.000円とられました。お客さんお金は支払いはしましたがどこか割り切れないものを感じました。 通常、ラーメン屋ではこんなことはおこりません。よほど我がままなお客さんか、押し売り好きの店主がいなければ、ありえない事です。これは、お金のやり取りがラーメンという商品を媒介にしておこなわれているからです。日本語でも、ラーメンを売るとは言いますが、ラーメンを請負うとは言いません。ここらへんが一般的な商品とサイン関連の商品とでは違っています。例えば規制看板本体を大枚叩いて手に入れても、看板の表示面に何も入っていなければ、その看板は、無用の長物でしかないのです。仏つくって魂入れずの前のような商品な訳です。 つまり、サインディスプレイの仕事を請負った時に売るべき商品は存在していないのです。ここに請負仕事の難しさがあります。頼む側も頼まれる側も、今だ存在しない商品を共同作業のようにして造るしか方法がないのです。そんなの当り前の事とお考えの貴方、意外にこの認識は共有できないのです。 ある会社からサインのデザインを引き受けたとします。うまく相手の側の要望が拾えなかったのか、デザインが気に入らないからお金を払わないと言われました。 これは、例1)にあたります。これは、サインディスプレイのサービスを提供する側から見ると、詐欺にあったような気分になります。実はサインディスプレイの仕事は、デザイン、意匠(設計図のようなもの)が決まった段階で全体の仕事の5割は、終わっている仕事なのです。後は、製作、取付があるだけなのです。この時点では、形、大きさ、色、内容が決定しているので、余程、手違いが無い限り、トラブルはおこりにくい状況になります。なので、最近は請負仕事の範囲を限定して、進める方が多く見受けられます。これは、業界用語?で手離れがいい仕事と、言います。 仕事の範囲が明確でないと、トラブルのもとになるのですが、サインディスプレイの仕事をしているとどうしても、いろいろな相談をうける場合が多く、オープンのチラシとか、ショップカードとか、お店にとっては、そうした事を誰に相談したらよいのか、なかなかわからないのが、実体のようです。 また、こうした状況を逆手にとる業者もいます。お客さんが知らない事をいいことに、高く売り付けたりします。 これは、例2)の場合です。ここが、請負の難しさでしょう。ほとんどの場合、お客さまの方の要求が、過大である場合(過大な要求とは何ですかと、と問われると説明するのに困ってしまうのですが)に生じるトラブルのようですが、業者の方も過大な要求に対して、正しい助言ができないと言うことがあると思います。今どきこうした業者は少なくなってはいますが、あまり調子のよい業者は、内容の精査が必要でしょう。また、見積もりを他からとってみると言うのも手ですが、この場合、製作物のデザイン・設計が製作会社から中立的立場で、おこなわれていることが必要になります。仕様といって、その看板が何を使ってつくられるかによっても値段が上下しますし、仮にデザインが製作会社から提供されている場合は、デザインの使用を拒否される場合もあります。 巷の看板屋さんの広告で、この看板をお買いいただければ、表示面はサービスしますと言うのがよくありますが、これは誤解をまねく事になります。請負いの範疇が明確ではなく、表示面のデザインが無料であるような印象を与えてしまいます。現実には看板本体の値段に加算されているはずで、表示面のデザインはサービスなのだから文句を言うなと言ってるに等しいと、サインクラブは考えます。これでは、ますますこの業界がダメになるような気がします。 ここで、まとめとして、 (1)看板はお客さまと業者が一緒につくるものであって、決してどちらから一方的に動いてつくれるものではありまん。 (2)請負仕事の範疇を説明する責任は、看板屋さんの方にあると同時に、依頼者側は、依頼すべき仕事をまとめるようにしてください。 (3)サインディスプレイの仕事にとって、相互のコミニュケーションが重要な事とご理解ください。 このサインディスプレイの仕事の進め方・発注の仕方については、後日、できるだけわかりやすく、このコーナーで取り上げるつもりでおります。お楽しみ・・・。 |
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